[カテゴリー：事件、事故、災害]事故を起こす
😏「事故を起こす」のような文を作るときにcauseやlead toを使うことが多いですが、改めて注意点を考えたいと思います。
〇causeを使った構文においての主語Sの特徴は?
– 主語Sは、事故などの起こったことの直接的な原因となるもの→「人、行動、状況、概念」
– 時制は過去が多く、仮定もあり。現在形は極端に少ないと思います。
[causeを使う和文の例]
・過去の場合「無謀な運転手が事故を起こしました」←あり得る文です
・仮定の場合「無謀な運転手が事故を起こす可能性がある」←あり得る文です
・現在の場合「無謀な運転手が常に事故を起こす」←現在形は習慣などを表すので、不自然な文です
〇lead toを使った構文においての主語Sの特徴は?
– 主語S、事故などの起こったことの間接的な原因となるもの→「行動、状況、概念」
※直接的な原因となるものも主語となりますし人も主語となりますが頻度としてはかなり少ない文となります。
– 過去形や仮定でよく使われます。現在形は人以外の主語なら頻度は少ないですが可能です。人が現在形で使えないのはcauseと同じ理由です。
lead toは行動や状況が結果につながる可能性を示す言い方なので現在形でも仮定に近い言い方となります。
[lead toを使う和文の例]
・過去の場合「無謀な運転が事故を引き起こしました(事故につながりました)」←あり得る文です
・仮定の場合「無謀な運転が事故を引き起こす可能性がある(事故につながる可能性がある)」←あり得る文です
・現在の場合「無謀な運転が事故を引き起こす可能性がある(事故につながる可能性がある)」←lead toは行動や状況が結果につながる可能性を示す言い方なので現在形でも仮定に近い言い方となります。一般的にはmayやmightを付けるので仮定の形をとるため、現在形はあまり見られない。
【causeの英作文例】
[時制：過去]の場合
・Reckless driver caused an accident.「無謀な運転手が事故を起こしました」
[可能性]の場合
・Reckless driver may cause an accident.「無謀な運転手は事故を起こす可能性があります。」
[時制：現在形]の場合
・Reckless driver causes an accident.「無謀な運転手が常に事故を起こします。」現在形は習慣などを表すので、主語が人の場合、不自然な文となってしまう。作ってはいけない文です。
【lead toの英作文例】
[時制：過去]の場合
・Reckless driving led to an accident.「無謀な運転が事故を引き起こしました(事故につながりました)」lead toは間接的に事故に至る意味もあるので「起こす」というより「引き起こす(つながる)」の方が理解しやすいかと思います。
[可能性]の場合
・Reckless driving may lead to an accident.「無謀な運転は事故を引き起こす可能性があります(事故につながる可能性がある)。」
[時制：現在形]の場合
・Reckless driving leads to an accident.「無謀な運転は事故を引き起こす可能性があります(事故につながる可能性がある)。」一般的にはmayやmightを付けるので現在形はあまり見られない。
📌causeもlead toも基本的には現在形での作文は避ける方が良い。causeの主語は人が多く、lead toの主語は行動、状況、概念などが多く人は少ない。
📖例文
- The radical-minded president may cause a major war.「過激な思想の大統領が大きな戦争を引き起こす可能性がある」💡causeを使った可能性の文
- Reckless urban planning may lead to the worsening of disasters.「無思慮な都市計画は災害の悪化を引き起こす可能性があります。」💡lead toを使った可能性の文
- The indecisive captain caused the worst maritime disaster in history.「決断力のない船長が過去最大の海難事故を起こした」💡causeを使った過去形の文💡indecisive「優柔不断な」💡maritime「海の、海に関する、海事の」
- The overloading of that ferry led to the maritime disaster.「そのフェリーの過積載は海難事故につながった」💡overloading「荷を積みすぎる」💡lead toを使った過去形の文