英語-whatever,whenever,wherever,whoever

[カテゴリー:文法]複合関係詞


😏【whateverについて】「whatever…」といったらほぼ同じ意味である「no matter what…」を思い浮かべる方も多いと思いますが、
違いについて記します。
〇no matter what…は副詞節として扱われる。一般的に文頭で強い決意や条件をドンと宣言するのに向いている(文の後方において付帯的に使うこともあり、文頭の時はカンマを付けてください)。
〇whatever…は名詞句や副詞節として扱われる。副詞節としての使い方はno matter what…とほぼ同じですが強い口調ではない。また、名詞句として文の主語や他動詞の目的語になれる。

【使用例】
No matter what happens, I will not abandon you.「何があろうとも、あなたを見捨てない。」💡一般的にNo matter what…は副詞節として文頭で強い決意や条件を宣言するのに向いています。
Whatever happens, I will be with you.「何があろうとも、あなたと一緒にいる。」💡whatever…の副詞節はNo matter what…と同様に使えますが強度はそれほど強くない。
〇My dad eats whatever my mom cooks.「お父さんはお母さんが料理するものは何でも食べる」💡whatever…の名詞句は他動詞の目的語となります。
Whatever he does is out of our control.「彼が何をしようとも、それは私たちのコントロールの及ばないことです。」💡whatever…の名詞句は文の主語となります。

📌「句」と「節」について、ここまでで句と節という言葉が出てきたのでおさらいです。
・「句」とは、2語以上から成り、文の一部として機能します。名詞句や副詞句があります。
・「節」S(主語)とV(動詞)が揃っているいわゆる「文」。

📑複合関係詞の意味(whomeverは今日使われなくなりつつあるので割愛)

  • whatever…【名詞句として】「~は何でも」、【副詞節として】「何が~しようとも」💡使い方は上記の通り
  • whenever…【副詞節として】「~するときはいつでも」「~するたびに」💡whenever…は名詞句にはなりません。
  • wherever…【副詞節として】「どこでも」「どこに~しようとも」💡wherever…は名詞句にはなりません。
  • whoever…【名詞句として】「誰でも」「~する人は誰でも」💡whoever…は副詞節として使われることは稀。【副詞節として使うならば】「誰であろうとも」

📖例文

  • Whenever you’re in trouble, feel free to rely on me.「困ったときはいつでも頼りにしてください」💡副詞節であるwhenever…は文の後方でもよいです。Feel free to rely on me whenever you’re in trouble.
  • Wherever he goes, it’s not my responsibility.「彼がどこへ行こうと、私に責任はありません」💡副詞節であるwherever…は文の後方でもよいです。It’s not my responsibility wherever he goes.
  • Whoever fits this glass slipper will become the prince’s fiancée.「このガラスの靴がピッタリとフィットした女性は誰でも王子の婚約者に成れる」💡whoever…は名詞句として文の主語や他動詞の目的語になる。この文は主語になった例
  • Stop trusting whoever tells you a smooth story.「うまい話をする人ならだれでも信用するのはやめなさい」💡whoever…は名詞句として文の主語や他動詞の目的語になる。この文は目的語になった例

📌「状況がどうであれ」と言う時のWhatever…
Whatever the situation, we will proceed.「状況がどうであれ、進めます」のようにWhatever the situation,と表現します。
上の方にwhatever…は副詞節か名詞句と書いたのですが、このWhatever the situation,というフレーズは副詞節なのですが動詞が足りません。
実はWhatever the situation,にはmay beというのが省略されてるというのが真相のようです。
「状況がどうであれ」と言う時はWhatever the situation may be,とは言わずWhatever the situation,というのが慣例です。

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